先日Xを見ていたら、「34歳で正社員採用は奇跡」という反応を集めている投稿が流れてきました。投稿主さんが34歳で正社員として採用された報告に対して、周りから驚きの声が多数寄せられていた、という内容です。
その投稿を見ながら、僕は「あ、これ、新宿のハローワークで感じたのと同じ空気だな」と思いました。今日はその話を、自分の体験を交えて書いてみます。
Step1:新宿のハローワークで実際に見た窓口の違い
僕がニート状態から動き出そうとしたとき、最初に行ったのが新宿のハローワークでした。そこで最初にちょっと戸惑ったのが、「年齢によって案内される窓口が違う」ということです。
受付で年齢を伝えると、僕は当時34歳以下だったこともあり、「新宿わかものハローワーク(通称:新宿わかハロ)」という、少し離れた専用フロアに案内されました。同じハローワークなのに、年齢で入口からして分かれている。これが最初の「あれ?」でした。
あとで調べてみると、新宿わかものハローワークは正社員就職を目指す34歳以下の方専用の窓口で、渋谷や日暮里にも同じ仕組みの拠点があることが分かりました。
Step2:なぜ「34歳」で区切られているのか(制度の裏付け)
この「34歳」という数字、実はわかものハローワークだけの話ではありません。東京都が運営する「東京しごとセンター」でも、年齢によって窓口が分かれています。
面白いのは、東京しごとセンターの区切りは「29歳以下」と「30〜54歳」という、わかものハローワークの34歳とは少しズレた基準になっていることです。同じ東京都内の就労支援でも、機関によって微妙に線引きが違うんですね。
とはいえ、大きな流れで見ると、国のハローワーク自体が「ハローワークU-35」という名称の取り組みを行っているように、若年者雇用施策全般はおおむね35歳未満を一つの基準にしています。34歳というのは、その”ギリギリ内側”の年齢だと言えそうです。
Step3:34歳とそれ以外で何が変わるのか
わかものハローワークのような窓口では、正社員就職に的を絞った、比較的手厚いマンツーマン支援が受けられます。予約担当制でじっくり相談に乗ってもらえたり、若年層向けのセミナーや面接会が用意されていたりするのも特徴です。
一方、34歳を過ぎると、幅広い年代を対象にした一般的な支援メニューに切り替わっていきます。支援の中身自体がなくなるわけではありませんが、「若年者向けに手厚く設計された枠組み」からは外れることになります。
そう考えると、投稿主さんの投稿が「奇跡」として驚かれた背景には、34歳という年齢が、若年者施策の対象にギリギリ滑り込めるラインだった、という事情も少なからずあったのかもしれません。
Step4:だからこそ伝えたいこと
この「年齢の区切り」は、動けない時期があった人ほどプレッシャーに感じやすいものだと思います。ただ、区切りがあるからといって、無理に急いで動く必要はないというのが、実際にこの制度を利用してみての実感です。
34歳を過ぎたら道がなくなるわけでは決してありません。就職氷河期世代を対象にした支援など、35歳以上向けの枠組みも別に用意されています。年齢を理由に自分を追い込むのではなく、必要な回復期間をきちんと取ったうえで動き出す、という順番でも十分間に合うはずです。
おわりに
僕自身、今回が初めての求職活動です。以前、失業手当の受給期間延長を申請したことで、心理的にも余裕を持って2年ほどの休養期間を取ることができました。その土台があったからこそ、今こうして落ち着いて求職活動に取り組めています。もし今、体調や気持ちの面で足踏みしている方がいたら、焦って動き出す前に、まずは自分に必要な休養や制度の活用を検討してみてもらえたらと思います。
関連記事:会社都合退職の失業手当(雇用保険)申請方法|手続きの流れをステップで解説


コメント